北海道ベイクドポーク本舗 詩の屋〈札幌市〉

Let’s Eat 北海道ポーク!
<オススメの一品>手前「ベイクドポーク オリジナル」1人前(115g以上)860円(税込)
         奥「ベイクドポーク 西京みそ」1人前(115g以上)880円(税込)

北海道に住みたいと思って来たところ、豚肉の美味しさに感激しました

定年退職を機に、神奈川県から札幌に移住してきた古賀伸江さんと泰孝さん夫妻。「子供たちも独立したので、夫とは退職後は札幌に移住してのんびり過ごそうと話していました。住んでみて驚いたのは豚肉の美味しさ。スーパーで買って食べたお肉がこんなに美味しいと感激しました。富良野に行った時に、『フラノマルシェ』で見つけたのが地元産のキレイな豚肉のブロック。さっそく買って食べたら感動ものの美味しさ。どれだけ大切に育ててくれたのかと思うと感謝でいっぱいでした」と、店主の伸江さん。

「また食べたかったけど、札幌で売っている店はなかったんです。それでネットで調べたら、『かみふらのラベンダーポーク』という豚肉を扱っている卸売店が分かったので、アポなしで店舗まで行きました。お肉を売ってもらえますかと聞いたら快く対応してくれて、そこから卸売店との縁ができました」と泰孝さん。
この豚肉との出会いが二人の人生を大きく変えました。

子どもたちの一声でベイクドポークの店を始めることに

「こんなに美味しい豚肉があるのに、札幌の人が知らないのは残念」と、お子さんたちに熱く語っていたところ、「そんなに思い入れがあるのならオーブン料理の店でもやったら。お母さんが作ってくれたオーブンのお肉は美味しかったよ」と勧められたことで、店を始めることに。

「二人とも飲食業の経験はありませんでしたので、試行錯誤の毎日です。卸売店からは、ほかにも美味しい豚肉があるよと教えていただいたのが、余市町の「北島ワインポーク」と石狩市の「望来豚」、ルスツ産の豚肉でした。それぞれに個性があって美味しいので、仕入れに合わせて作っています」と、伸江さん。

ベイクドポークには肩ロースを使い、醤油ベースの「オリジナル」のほか、「ハーブ&ソルト」、「チャイニーズテイスト」「西京みそ」の4種類用意しています。

「ベイクドポークといってもなかなか分かってもらえず、チャーシューとは違うの?と良く聞かれました。1日から2日程タレに漬け込んだ塊肉をオーブンで焼いているので、余分な脂が落ちて、すっきりしています。何より肉のうま味がしっかり感じられますよ。それぞれの肉の違いを分かってもらえるよう、説明しながら試食をしていただいています。つい熱が入ってしまうから、うるさがられないかなと心配になります」と、伸江さん。

何度も足を運んでくれるお客さんは、銘柄による味の違いが分かるようになり、それぞれにお気に入りがあるようです。

気軽に食べられるようお弁当も作っています

ベイクドポークを通じて、北海道産の豚肉の素晴らしさが伝わっているようで、「友達にも食べさせてあげたい」と、手土産用に購入する人も多いのだとか。金曜の夕方には、「今晩は、ハーブ&地中海ソルトでワインを」なんて人もいるようです。

気軽に豚肉を食べてもらえるようにと用意しているのがお弁当。しょうが焼きやポークステーキといったお馴染みの料理で豚肉の美味しさを堪能できます。人気のしょうが焼きは、砂糖を使わないあっさりとした味付け。噛むほどに肉のうま味が伝わってきます。

お店では、ベイクドポークはカットした状態で販売しています。1人前(115g以上)とミニサイズ(80g以上)があり、「ぴったりの重さに測れないので、多めに入っていますよ」と伸江さん。購入した際には、電子レンジでの温め方も丁寧に説明してくれます。

塊の状態で購入を希望の場合は2日前までの予約で対応してくれます。時間に合わせて焼いてくれるので、焼き立てを味わえます。

「北海道にはこんなに素晴らしい豚肉があることに気づいていただけると嬉しいです。豚肉も野菜も生産者の方々が本当に丁寧に作っているのを感じます。美味しいものを食べると幸せな気持ちになりますし、そんな時間を作ってくれるのが北海道の豚肉だと思っています」。

「詩の屋」のベイクドポークは、当たり前と思っていた北海道の豊かさに気づかせてくれる一品です。

「ベイクドポーク チャイニーズ」1人前(115g以上)860円(税込)
「ベイクドポーク ハーブ・地中海ソルト」ブロック(100g)780円(税込)。写真は310g
しょうが焼き弁当 1,000円(税込)

Pork Information

かみふらのラベンダーポーク

ラベンダーでおなじみの上富良野町にある「かみふらの牧場」が生産しているのが「かみふらのラベンダーポーク」。豚にストレスのかからないよう生育環境を整え、地養素という独自の飼料を与えています。肥育時期の豚には植物性の飼料のみ与え、仕上げの時期には10%以上の麦類を加えています。締まりのある肉質で、脂は軽やかな中にも甘味が感じられます。

北島ワインポーク

余市町にある「カネキタ北島牧場」が生産する「北島ワインポーク」のこだわりは、健康な豚を育てるための環境づくりと餌。病気にならないよう豚舎内の衛生管理を徹底し、豚の健康を支える水は、地下150メートルから汲み上げた清らかな水を使用。出荷が迫った仕上げの時期には、麦を与えています。旨味はもちろん、冷めても脂の臭いが気にならず、さっぱりとした後味が好評です。

望来豚

石狩湾を望む小高い丘の上にあるのが、「望来豚(もうらいとん)」を生産する、「ノース・ベスト・ファーム」。飼料は自家製で、ジャガイモやパン粉、麺類などを細かく砕き、牛乳を混ぜることでスープ状にして乳酸発酵させています。原料は、札幌近郊の食品会社などから出る食品ロス(規格外などの未利用食材)を使い、糞尿を利用したたい肥を、提携する農場に提供することで、循環型の農業を目指しています。
肉質は、細かな霜降りが入っているのが特徴で、脂は甘味があり、あっさりとした口当たりです。

北海道ベイクドポーク本舗 詩の屋

札幌市白石区本郷通7丁目北
TEL:011-795-5020
11:00~18:30
火曜・水曜定休

※営業時間や定休日が変更になる場合がありますので、あらかじめご確認をお願いいたします。

※この記事は2024年4月現在のものです