MARUGO B.B.Q&DREAM〈砂川市〉

Let’s Eat 北海道ポーク!

<オススメの一品>「上原豚肩ロース」1人前(120g)600円(税込)

学校給食に使いたいという農場の希望で、上原ポークの取り扱いを開始

JR砂川駅にほど近い国道12号線にあるのが、炭火焼肉の店「MARUGO B.B.Q&DREAM」と精肉販売店「肉のさいとう」。ガラス戸を開くと肉屋のスペースで、その横に焼肉店への入口があります。

「以前、焼肉店は別の場所でやっていたのですが、10年ほど前に肉屋の隣に移転しました。肉屋は父親が始めたもので自分も2代目として昼間は店を手伝っています。何より肉屋と一緒だと、管理の行き届いた肉を出せますからね」と、話すのは焼肉店の店主・斉藤和広さん。

精肉店と焼肉店の両店で扱っている豚肉は、砂川市で生産される『上原ポーク』のもの。「先代の社長が存命中の時になりますが、子どもたちに地元の豚肉を食べてもらいたいので、学校給食に使ってもらえないかと相談を受けたのがきっかけです。先代の社長は、銘柄豚として付加価値を付ける必要はなく、普段から美味しい豚肉を食べてほしいという考えでした。そのため、うちが販売店となり、豚肉は『上原ポーク』に切り替えました。初めて食べた時は臭みがないことに驚きました。豚肉は、どうしても後味に豚肉特有のにおいが残るけど、『上原ポーク』は全く気にならない。後味がすっきりしています」。

一度食べるとその美味しさに気づくようで、地元の中華料理店も「上原ポークを使ったら、もうほかの肉は使えない」と言っているようです。

体に良くないものは使わないのが基本。自家製ソーセージは肉々しさがうれしい

斉藤さんは料理人になりたいと思っていたそうで、父親の勧めもあって高校を卒業後は、肉の専門学校に進学しました。精肉を扱うプロとして、昼間は精肉店を手伝い、夕方からは焼肉店の店主の顔になります。

「肉を焼いて食べるなら、やっぱり炭火がうまい。だから店内で食べてもらう時も炭火です。焼肉店は予約制にしているので常連さんがほとんど。職場の集まりなどで使ってもらうことが多いですね。夏場なら人数が多い時は、駐車場を使ってアウトドア感覚で楽しんでもらっています。そんな時は釜を使い、薪でごはんを焚いています。米は減農薬のものだし、野菜も有機や無農薬のもの。化学調味料はほとんど使っていない。体に良くないものは使いたくないですから」と斉藤さん。

ソーセージも自家製で、これを炭火で焼くと抜群の美味しさ。パリっと弾ける皮の食感が小気味よく、肉汁とともに肉のうま味が口の中に押し寄せてきます。ドイツの昔ながらの作り方で、コンスターチなどのつなぎは使っていないため、まさに肉を味わうソーセージ。1本70グラムなので、結構なボリュームです。

シンプルな「サルシッチャ」(1本370円/税込)は、ほのかにナツメグの香りが漂います。春先は「行者ニンニクソーセージ」(1本410円/税込)が登場。「山椒ソーセージ」(1本410円/税込)や辛味が効いた「チョリソエスパニョール」(1本410円/税込)のほか、ロッソナポリタンという糖度の高いトマトと地物の酪農家が作るモッツァレラチーズが入った「砂川イタリアンソーセージ」(1本530円/税込)もあるので、いろいろと食べ比べるのも楽しい。

さりげなく生かされている、肉屋ならではの技

「上原ポークは肉の色がきれい。肩ロースは脂の入り方のバランスが良いし、肩のあたりは動かす部位なので締まりがあります。バラ肉は脂の美味しさが分かるので、まずは塩・コショウで食べていただきたいですね」。

焼肉店の奥には肉屋への勝手口があり、注文すると肉屋から運んでくれます。肩ロースもロース肉もバラ肉も、切り口の角がピンとしてハリがある。肉色はピンクで脂は白で、赤身と脂の境目がくっきり。見るからに新鮮です。

「肉には美味しい厚さがあって、1cmから1.5cmだと言われています。豚肉は火を通さなくちゃならないから、あまり厚いと火が通りにくいし、焼き過ぎないように焼肉店で出す時は、1cmより若干薄めに切っています」と、鮮やかな手さばきで肉を切っていきます。

砂川駅に近いしビールも飲みたいからと、近郊からわざわざ列車に乗って食べに来る人がいるというのも納得。肉屋直営の焼肉屋ならではの美味しさをお試しあれ!

上原豚バラ1人前(120g)600円(税込)
上原豚ロース1人前(120g)600円(税込)

Pork Information

上原ポーク

砂川市に農場がある「上原ファームグループ」は、宮崎県が本社の養豚会社。豚の生理や発育状況を蓄積したデータや最新の技術を取り入れつつ、全国11カ所の農場で安定した生産を続けています。砂川農場は平成23年から飼育を開始。豚の育種や繁殖、肥育を担う「生産部門」と、豚舎の設計・建設等に対応する「建設部門」の2部門体制で事業を展開しています。夏はスプリンクラー、冬はヒーターで豚舎内の温度管理を行いつつ、成長段階に適したケアを行っています。

MARUGO B.B.Q&DREAM

砂川市東1条北3丁目1-2
TEL:0125-54-2590
17:30~21:00
日曜定休 ※予約制
※「肉のさいとう」は、9:00~17:30、日曜定休

※営業時間や定休日が変更になる場合がありますので、あらかじめご確認をお願いいたします。

※この記事は2024年4月現在のものです