びらとり和牛専門店 くろべこ〈沙流郡平取町〉

Let’s Eat 北海道ポーク!
<オススメの一品>「黒豚ハンバーグ(170g)」950円(税込み)
ライスorパン、サラダ、スープ付き

地元の食材の美味しさを、地元の人に伝えたい

日高自動車道「富川IC」を降り、国道237号線を平取市街へ向って車で走っていると、左手に見える赤い看板と洋風の建物が「びらとり和牛専門店 くろべこ」。平取で生産される和牛をはじめ、黒豚やトマトなど、地元の食材をふんだんに使った料理を提供しています。
テーブル席と小上がりのある広い店内には、職場の仲間や家族連れで訪れる地元の人はもちろん、休日にはドライブがてら肉を目指して来る人も多いのだそう。
「平取町では、和牛も黒豚も生産しています。せっかく美味しい食材が身近にあるのですから、まずは地元の人に食べていただきたい。そんな思いでこの店を始めました。『びらとり黒豚』を使ったメニューは、ハンバーグとステーキになります。大人から子どもまで気軽に食べられるハンバーグが人気ですね」と代表の山口尚之さんは話します。

ステーキで味わうサクッとした脂の歯ごたえ

「びらとり黒豚」のハンバーグは、歯ごたえを感じられるよう肉を粗めに挽いた「荒挽きプレミアム」とレギュラーの2タイプがあります。いずれも焼き目の付いた表面が、風味を逃さないようしっかりガード。なめらかな舌触りのレギュラーは、肉と脂がひとつになった絶妙な味を楽しめます。後味はさっぱりで、不思議なほど口の中に脂っぽさが残りません。
『びらとり黒豚』は、脂がさらっとしてクセがないですね。脂身にサクサクとした歯ごたえがあり、まるで赤身を食べているかのようです。『こんな豚肉は初めて。美味しい』と言ってくださる方が多く、何よりうれしいです」。
脂の旨味を味わうならロースを使ったステーキがお薦め。バーナーの上に炭を置いて焼いているので、焼き目からはほんのり炭の香が感じられます。食べて驚くのは、脂の歯ごたえ。山口さんが言うように、噛むたびにサクっという音が耳に伝わってきます。柔らかいのに歯ごたえがある、この食感がたまらない。
「素材の旨味が伝わるよう、いずれもシンプルな味付けにしています。工夫が足りないなんて言われることもありますけどね」と、山口さんは笑います。



「黒豚ロースステーキ(150g)」1,400円(税込み)
ライスorパン、サラダ、スープ付き

レストランでもあり、肉屋でもあります

店内では肉の販売も行っているので、買い物のみの利用もOK。一度食べてファンになった人が、「今日は家庭でおいしい肉を」という時にわざわざ足を運んでいるようで、食事のクローズタイムにもちらほらやってきます。「豚肉はヘルシーですし、胃にもたれにくいので、女性や年配の方は豚肉を選ぶ人が増えていますね」と山口さん。
しゃぶしゃぶ用やステーキ用など、必要な分を好きな厚さにカットしてくれるのもうれしい限り。いかにも肉屋という感じで、スタッフが作業している様子を眺めながら待つのもなんだか楽しいです。
のどかな田園風景が広がる中にある店からは、自然が作り出す四季折々の景色を眺められます。2~3月の雪解け時期には、向かいの畑に白鳥がやって来るそうで、花鳥風月と黒豚を味わいにドライブというのもいいですね。

びらとり和牛専門店 くろべこ

沙流郡平取町字紫雲古津200-2
TEL: 01457-2-4129
11:00~15:00(ラストオーダー/14:30)、17:00~20:00(ラストオーダー/19:30)
月曜休(月曜が祝日の場合は営業、翌火曜が休み)
※肉の販売は15:00~17:00も対応しています

Pork information

トマトの産地として知られる平取町で、大坪一寿さんが育てているのは「びらとり黒豚」。イギリスから輸入した種豚(バークシャー種)を使った黒い毛色の豚です。一般的な豚に比べると発育が遅いため、約240日の期間をかけ、肥育後半には大麦を加えた飼料を与えています。肉の繊維質が細かく脂肪にも旨味がある、黒豚ならではのコクを味わえます。

※記事の内容は、2020年3月現在のものです