生産農場の直営店ならではの鮮度の良さと、部位のバリエーションが魅力
昨年12月にオープンした「豚 焼肉酒場 ホルモン処 ガッツDE BOO」は、「ひこま豚」の生産農場が直営する店です。近くには、同じく「ひこま豚」の直営店「ひこま豚食堂・精肉店 Boodeli(ブーデリ)」もあり、その美味しさを知る人たちが早速足を運んでいます。
ここは、「ひこま豚」をとことん食べ尽くす焼肉店。「豚肉は鮮度が命です。うちは解体して間もない肉がチルドで届きますので、常に新鮮なものを提供しています。珍しい部位も用意していますので、豚オンリーでも飽きることなく楽しんでいただけることでしょう。一般に豚のホルモンは、屠場で他の豚のものと一緒になってしまうのですが、うちは一番最初に処理してもらうことで仕分けしてもらっています。ホルモンも美味しいですよ」と話すのは、‘Pig Boss’こと店長の日当孝浩さん。
焼き肉用には、肩ロース、リブロース、ロース、バラ、ヒレ、うちモモと言った、いわゆる肉に加えて、トントロ(首のまわりの脂身)やサガリ(横隔膜)、丸腸(直腸)、かしら(こめかみから頬にかけての部分)、のど軟骨などの普段なかなか食べられないホルモンが登場します。
ちなみに営業時間は午後3時から。「昼飲みは休日ならではの醍醐味。まだ明るい時間から飲んで食べるのは、ちょっと幸せな気持ちになりますよね。そんな気分も味わっていただきたいので、早めに店を開けています」。クラフトビールも揃えているので、個性豊かな味を飲み比べたり、肉との相性を試してみるもの楽しいですね。
がっつり食べるのが、ガッツ流
ぜひ食べていただきたいのが、「ガッツ de ホルモン ピリ辛!」。豚ホルモンの代表と言えるシロ(大腸)やガツ(胃袋)を、野菜と一緒に特製のタレで煮込む鍋感覚のメニューで、目の前に用意された鍋と、ボウルに入ったたっぷりの具材を見ると、気合いが入ります。
辛味の効いたしょうゆベースのタレは、クドさがなく、あと味さっぱり。ホルモンならではの弾力のある食感がたまらない。タレの染みた豆腐も格別で、シャキッとしたモヤシがアクセントになっています。丼感覚でごはんに載せて食べるものGOOD。「ハマるとクセになるようで、こればかり食べ続ける方もいらっしゃいますよ」と言う日当さんの言葉に納得です。
焼肉は、最初はいろいろな部位を食べ比べ、それぞれのお気に入りを見つけているようです。「リブロース」は、肉と脂のうま味を堪能できる王道の美味しさ。「トントロ」は、サクっとした歯ざわりでキレがいい。赤身のような見た目の「サガリ」は、あっさりとしていて柔らかく、噛んでいるうちにじわじわと味が染み出してきます。
焼肉には、レモン汁と付けダレが用意されていて、付けダレは洗いダレとも呼んでいます。タレとは言うものの薄味でさらりとしているので、さっと肉を通すことで表面の脂が落ちてすっきりとした口当たりになります。こうすることで口の中に脂っぽさが残らず、どんどん食べられます。
生産現場を知っているからこそ、自信を持って提供しています
「『ひこま豚』は、徹底した衛生管理もと健康に育った豚です。きめが細かくて柔らかく、程よく身に脂が入っていますので、北海道で一番美味しい肉だと自負しています。何より、どんな人がどんな風に、どんな思いで育てているかを分かっているので、自信を持ってお客様にお出しできます」。
ここのメニューは、焼肉をはじめ、「トンギスカン」や茹でたホルモンを刺し身感覚で食べる「湯刺し」、炙った肉をのせた「肉寿し」など、シンプルに肉の美味しさを楽しめるラインアップです。お腹いっぱい食べても、胃にもたれにくいのが豚肉の魅力でもあり、疲労回復の効果も期待できます。疲れを感じた時は、豚肉ざんまいでパワーを充電してはいかがでしょう。
テーブル席のほか、カウンター席もあるので、1人焼肉というのもありですよ。
Pork Information
ひこま豚
ひこま豚は、駒ヶ岳の麓にある森町の「道南アグロ」という農場で生産されるSPF豚(高い管理基準によって育てられた特定の病原菌を保有しない豚)です。旨味成分であるオレイン酸を高めるよう、飼料には麦類や米を独自の割合で配合しています。安心で安全な豚肉を提供するため、農場HACCPやJGAP(農水省が導入を推奨する農業生産工程管理手法)の認証も取得し、飼育から飼料にいたるまで衛生管理を徹底しています。
豚 焼肉酒場 ホルモン処 ガッツDE BOO
札幌市清田区美しが丘3条1丁目7番12号
TEL:011-802-9195
15:00~23:00(ラストオーダー/22:00)
水曜・木曜休
※コロナウィルスの感染状況により、営業時間や定休日が変更になる場合がありますので、あらかじめご確認をお願いいたします。
※この記事は2022年3月現在のものです。